ChouChou(シュシュ)って花屋としてとっても不便なんです。
今の時代、安くて写真通りのお花をポチっとネット上で簡単に誰でも購入できます。
自宅に定期的に届く物から、誰かに送る物まで何でも入手できます。
そして店舗としての花屋も、どの街にも必ずあって、
実際に見てその場ですぐに買えたり届けてもらえたり。
それが便利なのも分かっているし、
多くの人に求められている事なのも分かっています。
でも、もうすでに必要な人が手に入れられるだけ十分ありますよね。
私は、ChouChouの不便な所が気に入ってます。
こんなに不便な花屋に値段でもなく、手軽さでもなく、選んでくれる人がいて、
是非ChouChouにお願いしたいと言ってもらえるのはもちろん嬉しい事ですし、
ご依頼主様の、そこまでの手間と時間と費用をかけて贈りたいと思う大切な方への、その気持ちを受けて私がお花で形にする。
この流れって本来の気持ちを伝える為にお花を贈る作業に似ているなぁと。
綺麗なお花を見つけて、贈る相手を思いながら摘み集める作業をするように、
ご依頼の時には、見つけにくいこの小さな花屋のChouChouに、自分が綺麗だと思うものや相手が好きなものを思い浮かべながらオーダーし、その特別な思いや相手の方を思い浮かべながら世界に一つのお花のギフトを私が製作する。
お花を摘むお手伝いをしてるのがChouChouなんだと思います。
いつも写真をなるべく綺麗に撮ろうと頑張っていますが、
写真より綺麗という感想を良くいただくのです。
これって、作った私が見ても感動するくらい
アレンジが完成したキラキラ感っていうのがあって、
元々のお花の綺麗さはもちろんなのですが、
何か気持ちみたいな特別な物が入ってるからじゃないかなぁと思うのです。
同じアレンジを流れ作業で作っているものには無い何かな気がします。
そして、それが伝わって感動してもらえた時の喜びは本当に素晴らしい体験で、
ご依頼主様から任された使命を全うできた事にホッとし、私も一緒に感動します。
この不便な花屋だからこそ、こうやってご依頼主様からの気持ちを形にできていると思うので、これからも花を見つけ、摘み集めるような花屋のChouChouをよろしくお願い致します。